September 20, 2005

秋のにおい

夏を味わいたかったインドネシアのキャンセルに追い打ちをかけるかのごとく、ベルリンはもう秋のにおいがしはじめた。
本当は冬と言いたいところだけど、最高気温14度ではさすがにそこまで言うのも気が引ける。が、秋というよりは晩秋といった感じだ。一週間前まで昼はTシャツで過ごしていたドイツ人の中にもいきなりダウンジャケットを着ている奴までいる。

昨日の夕方、ラジオのインタビューのためMitteに行った。待ち合わせが昔住んでいた近所だったので懐かしい気分になったけど、どんどん建物が新しくなってきているのでいつもがっかりする。来年のサッカーワールドカップのためでもあるだろうが、町が急激に(日本の感覚ではそれでも遅いが、)近代化を始めている。そこらじゅうガラス張りの建物になってきている。

インタビューで「なぜベルリンに来たの?」と答えづらい質問をされ、「音楽活動をやるために東京に行きたかったけど、東京は怖かったので、」と、友人曰くまるでひきこもりの子のインタビューのようだったらしいが、最近ベルリンも普通の都会になってきてここには住めないなぁっと思う所がでてきた。
資本家が空き地を見つけてモノを作りベルリンの良さがなくなっていく気がするが、東京、ニューヨーク、ロンドン、パリなどの大都市がそれぞれ持っている個性的な魅力をベルリンも持つことができると思う。
どんなベルリンになるか興味はあるがそのベルリンを好きになる自信はない。

1 comment:

Anonymous said...

でもまだ暖かい日がしぶとく続いてるよね。今日も最高気温24度だったよ。

たしかにベルリンに初めて訪れた2000年から比べると格段にきれいな街になったと思う。そのメリット、デメリットはたくさんあると思うけど、確実に金がかかるようにはなったと思う。
 
逆に考えると、金を稼ぐのも少しは容易になったのだろうか?

とにかく、お金の問題はどこにいてもつきまとうね。